ずっとブログで書評をやりたかったのですが先延ばしにしていたので、
このブログで試験情報のほかに、メモ書き代わりに読んだ本の感想など書こうかなと思い立ちました。
今回はこちら、「幸せな孤独」です。
—目次―
第1章 「幸せな孤独」とは何か?
第2章 孤独感に陥りやすい日本人
第3章 孤独感が寂しさと不安を生む
第4章 幸せな孤独になるための3つの要素
第5章 幸せな孤独を身につけるためのレッスン
第6章 孤独な人ほど「幸せ」になれる
第7章 他人と「ゆるくつながる」コツ(amazon商品紹介ページから引用)
「孤独」と「孤独感」は違う
この本は図書館で予約していたものですが、人気があったようで手元に届くまで結構時間がかかりまして。
予約した時は孤独感が強かった時期だったのですが、本を待っている間に孤独感が割となくなってしまいました。
この本の趣旨としては
- 「孤独」と「孤独感」は違い「孤独」自体が悪な訳ではない
- 孤独感は「悪い心のクセ」がもたらすものであり、心の感じ方を変えれば「幸せな孤独」になる
というものです。
本の途中では孤独についてや孤独の弊害について、後半に「幸せな孤独」になるための3つの要素について述べられています。
このあたりについては取り立てて目新しいことがないので割愛するとして(目新しさがないことが悪いわけではなく、それが真理であるのかもしれないですね)、本の終わりの方ではこの3つの要素を取り入れるためのレッスンがそれぞれ8つ、計24個紹介されています。
「幸せな孤独」で取り入れたいと思ったポイント
この本にもありましたが、良く言われることに次のようなものがありますよね。
「一日の終わりによかったことを3つ思い出す」
これ、自己肯定感を上げるときにもよくおススメされていますが、実際にやってみると
- 「いいことが大したことなさ過ぎて却って落ち込む」
- 「そもそもいいことより悪いことが多すぎて(と感じてしまい)暗い気持ちになる」
といった風に良い変化を感じる前に嫌気がさしてやめてしまうことも割とあるのではないでしょうか。
この本ではその方法に似ていますが少し異なる「カレンダー・マーキング法」についても紹介されていました。
以下に方法について紹介します。
カレンダー・マーキング法のメリット
カレンダー・マーキング法についても聞いたことがある方がいるかもしれません。
方法は簡単で、カレンダーに以下のようにマークを付けるだけです。
- ものすごくいい日だったら◎
- まあまあいい日だったら〇
- そうでもなかったら△
(同著より引用)
ちなみに×がないのは孤独に悩むような人だと悲観的で×が多くなってしまい逆効果だろうということからだそうです。
これの何が3つ挙げるのと違うのかというと、記録していくことで「自分がどんなことに幸せを感じるのか」の傾向がつかめてくるところだそうです。
(マークの理由について横にでも一言コメントを書いたら効果的かも知れません)
著者は自分が思っていたのと違う点で幸せを感じていたことに気が付いたと述べています。
幸せになりたいのに自分が何に幸せを感じるのか分からないなんて、目標も決めずにダイエットしているようなものだ、ということのようです。
これだと毎日3つ考えて憂鬱になるよりは続けられるような気がしますね。
ほかには個人的には「面倒な作業は10分チャレンジとしてやる」というのも、自分がやっていることに近くてよいなと思いました。
まとめ:孤独は自分から満たすものである
本でも、「幸せな孤独」になるためには、最初に「うけいれる(自己受容)」の過程が必要と書いてあります。
私はこの本を予約した時より今の方が明らかに孤独度は相当増しているのですが、それでも孤独感は当時より相当低いと断言できます。
なぜなら、「孤独=悪、劣っている」「周りにたくさん人がいる=善・幸せ」という固定概念に自分がそぐわないことを自覚して良い意味で諦めたからです。
それと同時に、「他人で孤独を埋めるより自分で自分の孤独を埋めた方が早い」ということにようやく気付いたからでした。
周りに人がいて幸せな人もいれば、最低限の人間関係が幸せな人もいて、自分が何を幸せと感じるのかを固定観念にとらわれず探っていく必要があるなと感じました。
孤独に悩む人は一読してみてはいかがでしょうか。